花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

2019-01-01から1年間の記事一覧

野外展2019:模型作り

巨大オブジェの制作ではデザイン案が決まったところでまだまだ机上の産物でしかありません。最終的には二次元(デッサン画)から三次元に変換しなければいけませんから、ミーティングでの焦点は具体的な制作方法へと移り、次に作品模型を作って足りない情報…

兎と亀

「花は、いけたら、花でなくなるのだ。いけたら、花は、人になるのだ。」 これを知らぬ門人はモグリという程、草月では有名な勅使河原蒼風先生の名言です。 勅使河原蒼風 - Wikipedia 作品ばかりでなく、「花をいける」という行為もまた呆れるほどに人となり…

ケイコとジシュウ

モンステラ、ガマ、ヒマワリ 私自身のお稽古の様子も少しばかり。 花材はモンステラ、ガマ、ヒマワリでした。どうしてもこの季節はヒマワリの頻度が高くなりますね・苦笑。このブログでご紹介する稽古風景のほとんどに登場している気がします。 さて、左の白…

野外展2019:チーム塚本

今年もいよいよ野外展(昭和記念公園)が始まります。 先日、私達のグループ内ミーティングがあり、参加メンバー各々が作品の構想・アイデアを持ち寄りました。 今回のテーマは「スタート」です。そこから発想を得て様々な案が出されましたが、詳細はまだナ…

昨日のお稽古:6 Aug 2019

昨日のお稽古では花材がキビ(パニカム)、トルコキキョウ、レザーファンという取り合わせで少々地味に思えたため、急遽ストックしていた枯れものをプラスしていけて頂きました。 T.Y.さん:着色ツツジ、Sさん:赤蔓、T.T.さん:雲竜柳 T.Y.さんは白の着色ツ…

ジャングル × ジャングル

先日ご紹介した「第3回壁の花 四人展」にお邪魔して来ました。4人4様の個性が光る素敵な展覧会でした 合作 吉野寿曻、岩田桃泉 香川恭光、五本木昌広 草月では数年前から壁作品に力を入れており、今現在でも "熱いジャンル" の一つです。個人的な感想とし…

昨日のお稽古:29 July 2019

昨日のお稽古はお二人、「縦長の構成」を意識していけて頂きました。 花材はコデマリ、タニワタリ、花は前回とかぶってしまいましたがヒマワリです。 左 Sさん、右 Mさん:コデマリ、タニワタリ、ヒマワリ 両作品ともにタニワタリの微妙にうねる曲線がとても…

花鋏いろいろ

生け花で用いる花鋏には二つの型があります。 蕨手、あるいは池坊型と呼ばれる細身のタイプと、古流型と呼ばれる普通の鋏に近い形状のものです。草月流では前者を使います。 源造の池坊型と古流型花鋏 鋏の機能だけを考えればどちらを選んでも構わない訳です…

元の姿は・・・

日頃何気なく目にする植物、どんな風に生えているのか案外知らないものです。パイナップルがキャベツのように地面になるとか、グレープフルーツが名前の由来の通りぶどうのように鈴なりになるとか、聞いて驚く人が結構います。 例えば生け花でよく使われる葉…

レリーフ

前回の「草月いけばな展」(2019年3月20〜25日:日本橋高島屋)では初の壁作品を制作しました。第100回というメモリアルな花展で、いつにも増してユニークな企画が取り入れられた回でした。壁作品は様々な大きさの作品をパズルのように組み合わせて巨大な壁…

ホオズキ

7月にお盆を迎える東京では、店先にお供物や供花が所狭しと並んでいます。 私がいつもお世話になっている花屋さんにも立派なホオズキが出ています。 そもそもなぜホオズキが?と思い調べてみると、漢字で「鬼灯」と書くように、その形から「提灯」に見立てて…

壁の花展

今月末、東京神田神保町にある文房堂ギャラリーにて「第3回 壁の花展」が催され、四名の草月作家が思い思いの壁作品を展示します。(2019年7月29日〜8月4日) 第1回はクリスマス、第2回は夏のリゾートを思い起こさせる作品が並びました。 この展覧会の面白い…

節句

明日は7月7日、七夕です。 七夕は季節の変わり目に執り行われる年中行事「五節句」の一つで、この場合は「しちせき」の節句と読みます。 節句 | 神社本庁 ところで、五節句を全て言えますか? 1月7日 人日(じんじつ) ...七草の節句 3月3日 上巳(じょうし…

道具いろいろ

皆さんが「いけばな」を思い浮かべるシーンがあるとするならば、例えば旅館の美人女将が着物姿ではんなり花を生けているとか、どこぞのお屋敷の大奥様がためらいのない鋏さばきを披露するシーンでしょうか? (ドラマの見過ぎ?!)であれば、野外展の現場は…

巨大オブジェ

草月東京西支部が10月中旬から11月中旬にかけて立川の昭和記念公園を舞台に実施する野外展「よみがえる樹々のいのち」では、広々と雄大な敷地に雑木や竹の巨大オブジェを配して来場者の目を楽しませます。 国営昭和記念公園公式ホームページ | 日本を代表す…

野外展

私の所属する草月東京西支部は毎年秋に「よみがえる樹々のいのち」と題して国営昭和記念公園(立川)に1ヶ月に渡り作品(巨大オブジェ)を屋外展示する企画を続けています。今年もテーマを「スタート!」と掲げて、来月からいよいよプロジェクトが始動します…

枯れもの

2週間前に「まぜざし」でいけた 紫陽花ですが、なんとまだ咲いています!萎れたところや変色したところを取り除き、我が家の古株・ドラセナと赤ヅルを合わせてシンプルにいけてみました。赤ヅルも以前にお稽古で使い、捨てずにとっておいたものです。 紫陽花…

ミョウバン

先日、「紫陽花の季節」と題したブログの中で紫陽花の水揚げには昔からミョウバンが有名だとご紹介しました。ただ、実を言うと私自身はこのミョウバンに余り馴染みがなく、恐らくは皆さんのご家庭にも買い置きはないだろうと思ったので「わざわざ買いに行か…

梅ダレ

いよいよ梅の季節到来ですね。スーパーにも立派な青梅が並ぶようになりました。祖母がこの時期には決まって梅干しや梅酒を作っていたのを思い出します。 私も友人に触発され数年前から梅酒を作っています。初めの年は新しい瓶を買い揃えて、一瓶はオーソドッ…

昨日のお稽古:20 June 2019

今週はたまたまですがお稽古が続きました。 まずお二人。ギガンジウム、ヒマワリ、ドラセナゴッドという取り合わせでしたので、色(対比)の配置に気を配っていけて頂きました。 Sさん、Oさん ご両人ともに初のフリースタイル作品で、花器を選ぶところから苦…

作文

手探りでブログを始めて約ひと月が経ちました。なるべくマメに更新を!と心がけてきましたが、既にペースダウン気味・苦笑。友人や後輩にブログのネタをおねだりしつつ、これからも何とか細く長く続けられればと(今からかなり弱気・・・)思っております。 …

ガラス花器

花器の素材は様々あります。陶器、磁器、鉄、プラスチック、木、そしてガラス。材質ごとに独特の質感と魅力がありますが、今回はガラスを取り上げてみます。 ガラス花器もまたその色、形はバリエーションが豊富ですが、共通するのはガラスならではの光沢とデ…

夏のまぜざし

草月のカリキュラムの中に「まぜざし」という項目があります。 これは5種類以上の花材を用いていけるもので、代表的なのが秋の七草です。 昨日のお稽古花材はたっぷりと7種用意されていました。連日このブログで登場する紫陽花をはじめ、白百合に紫のカンパ…

七変化

東京もついに梅雨入りしましたね。やはり雨が降ると肌寒く、一旦しまった長袖をまた出して着たりしています。 雨で連想する花と言えば紫陽花ですが、花言葉を検索すると「移り気」と出てきます。 恐らくは花の色が様々に変化することに由来するのでしょうが…

手放すタイミング

私、何を隠そう "捨てられない病" を患っております。 人様から見ればゴミのような物でも、まだ使える、何かに使えると思うと捨てられないんです。いっそ壊れてしまったり、腐ってしまえば諦めもつき、罪悪感を持たずに処分できて気持ちの負担が軽いのですが…

長続きの秘訣

今、私が通っている習い事はヨガといけばなの2つ。 ヨガは5年、いけばなは30年の節目を過ぎて現在に至ります。 特に飽きっぽい訳ではありませんが、これだけ続いているというのは正直自分でも驚きです。 両方とも月に3回のペースで、仕事帰りに地下鉄やバス…

紫陽花の季節

街を歩いていると色鮮やかな紫陽花を目にする季節になりました。 大輪が重なり合って悠然と大株の体をなす紫陽花もあれば、控え目に鉢に収まる可憐な花も。本当に様々に楽しませてくれます。 鎌倉成就院2014年 紫陽花で有名な寺院や庭園も多いですよね。でも…

胃袋つかむ生け花教室?

我が家の教室に通ってくれている生徒さんは、全員が学生時代の友人です。お稽古はお稽古としてお互い真剣にやりますが、その後は当然のことながらプチ同窓会となる訳です。 昔から料理は食べるのも作るのも大好きなので、アレコレ作ってはみんなに試食しても…

掘り出し物はいずこに

前回、花器が高価だというお話しをしました。でもそれは新品を手に入れようとした場合のこと。 もし中古品に抵抗がないならば、掘り出し物を見つけ出すチャンスはオークションサイトやフリマアプリにもあるんです! 私は稽古場を設ける際に、ヤフオクやメル…

花器をたずねて三千里

花器というのは(恐らく皆さんの想像以上に)高価なものです。著名な作家の作品でなくても安くはありません。 ランチコース1回分の値段で探そうと思っても、なかなか巡り会えないはず。やはり最低でもディナーフルコースは覚悟せねば。 だいたい、どこで売っ…