花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

ミョウバン

先日、「紫陽花の季節」と題したブログの中で紫陽花の水揚げには昔からミョウバンが有名だとご紹介しました。ただ、実を言うと私自身はこのミョウバンに余り馴染みがなく、恐らくは皆さんのご家庭にも買い置きはないだろうと思ったので「わざわざ買いに行かなくても・・・」と消極的な表現をした次第です。

が一昨日、師匠からこの件で助言を受けましたので追記させて下さい。

 

ミョウバンが紫陽花の水揚げに有効なのは先のブログに記した通り殺菌効果があるからです。つまりは、ミョウバンというのは実は紫陽花に限らず、他の様々や花材に対しても日もちを良くする効果が期待できる万能品なんだと教わりました。(因みにミョウバン焼ミョウバンの違いは、水分の含有量の違いによるもので、成分は同じです。)

切り花の延命剤というのも色々な種類が出回っていますが、これらには小さな蕾を咲かせたり花の色を鮮やかにする目的で、大なり小なり栄養成分として糖分が含まれています。花の中には糖分を余り好まないものもありますし、例えば花展などで蕾の状態を維持したい時などには、延命剤の成分の見極めが必要かもしれません。その点、ミョウバンは糖分を含みませんから、花の種類を問わず、シンプルにバクテリアの繁殖を抑えて日もちを良くしてくれます。

 

又、消臭効果もあるので「ミョウバン水」にして臭いの気になるところにシュッシュッ!という使い道もあるようですよ。

私も早速一袋購入しようと思います。前言を撤回して、"一家に一袋!焼ミョウバン!!!"

 

*追記:2020.6.6*

ミョウバンを使うとどうしても水が濁ってしまいますので、透明なガラス花器などには不向きと言えます。