花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

枯れもの

2週間前に「まぜざし」でいけた 紫陽花ですが、なんとまだ咲いています!萎れたところや変色したところを取り除き、我が家の古株・ドラセナと赤ヅルを合わせてシンプルにいけてみました。赤ヅルも以前にお稽古で使い、捨てずにとっておいたものです。

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紫陽花、ドラセナ、赤ヅル

枯れもの、漂白(晒し)花材というのはとても面白い素材です。中でも「蔓もの※」はそれ自体に動きがあって非常に魅力的です。(※「蔓もの=枯れもの」ということではありません。蔓ものは生の状態でも使います。)

これらは着色をして用いることも多く、その色によって様々な雰囲気を演出してくれます。例えば金や銀に染めればゴージャスな印象の素材になり、クリスマスやお正月の花には打ってつけですし、ビビットな赤や黄色、蛍光色に染めればインパクトのあるポップで前衛的な作品によく合います。

 

枯れものの類は水を必要としません。(水につけるとその部分がふやけて、かえって具合が悪い場合もあります。) ということはつまり、宙に浮かせていけたり、方向も上下左右自由自在ということです!

この特徴を生かして、生の花材では出来ないような "アクロバティックないけ方" にも大いにチャレンジしてみて欲しいと思います。

また、レリーフ作品(壁作品)などの素材としても重宝しますよ。

ただし、日が経ち乾燥し過ぎてしまうと、物によっては扱いにくくなることも。事実、今回の赤ヅルも乾ききっていて、枝の形を変えようにも一向にいうことをききませんでした。無理に曲げたり広げたりすればポキっと折れてしまう状態です。そんな時はぬるま湯に浸すと幾分柔らかくなるかも・・・。乾燥の度合いによりますが、試してみて下さい。

 

お稽古で枯れものや晒し花材を使った時には、二番煎じ・三番煎じも有りということを頭の片隅に置いて大切にして下さいね。