毎年10月は色々な行事が重なり、体力も気力もギリギリの綱渡りになります。そんなさなかではありましたが、Dさんからの体験レッスンのお申し込みを受けて、もう一踏ん張り!と気合いを入れて、抜かりのないよう準備を整えてお迎えしました。
基本型・盛花は他教室で体験なさったというので、今回はDさんのご希望も考慮し、自由花に挑戦していただきました。レッスン内容は技術的なことに偏り過ぎず、まずは花に触れ、花を扱う楽しさを感じていただくことを第一に心がけました。
花材はオレンジ色のケイトウと、黄色い花が咲いているヒペリカム、ヒリュウシダです。ビタミンカラーではありますが、どことなく和の風情も感じられる組み合わせなので、選んでいただいた竹籠との相性も悪くありません。素敵に仕上がりましたよ。さて、楽しんでいただけたでしょうか?

続いてSさんとTさんの作品をご紹介します。こちらのヒペリカムはDさんが使用された花つきのものとは違い、赤く色付いた紅葉が魅力です。今回お二人には複数の花器を使っていける練習をしていただきました。
まずはSさんですが、タイプの異なる二つの花器を選ばれました。どっしりとした水盤と足つきの鉄花器の組み合わせはなかなかモダンで素敵です。またハロウィンが近いこともあり、アクセントに添えたフォックスフェイスに遊び心があります。高低バランスも絶妙で、一つの作品とした時に前後左右にゆったりと広がりが感じられる点も良いですね。

Tさんはフォックスフェイスは使わずに、スッキリと品良く仕上げました。ヒペリカムの葉の色づき具合を観察し、低い位置に赤を集中させるなどよく考えられています。また今回のカラーはとても華奢で扱いが難しかったようですが、あの手この手の工夫を凝らして上手くまとめました。手前を低く抑えたことで大きな空間がうまれ、全体として非常にダイナミックな作品になりました。

これから紅葉素材だけでなく、実ものなど季節感あふれる花材が増えてくることでしょう。最近は暑い時期が長いために秋が短く感じられますが、せめていけばなでは秋の風情をしっかりと味わいたいものです。




























