花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

節句

明日は7月7日、七夕です。

七夕は季節の変わり目に執り行われる年中行事「五節句」の一つで、この場合は「しちせき」の節句と読みます。

節句 | 神社本庁

 

ところで、五節句を全て言えますか?

1月7日 人日(じんじつ) ...七草の節句

3月3日 上巳(じょうし) ...桃の節句

5月5日 端午(たんご)  ...菖蒲の節句

7月7日 七夕(しちせき) ...笹の節句

9月9月 重陽(ちょうよう)...菊の節句

  

日本人は季節感をとても大切にしますよね。食べ物、花、木々など自然の様子から春夏秋冬を感じ、お祭りや土地に根付いた風習で月日の流れを体感します。

節句をはじめとする行事には五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄などを祈願する意味合いもありますから、人々の思いが込められています。時期の花を飾って愛でたり、慣わしにあるお菓子などを味わうことで、祈りと感謝の気持ちを表現するのだと思います。

もともと生け花の起源は仏様に備える供花にあると言われますから、やはり花と祈りとは切り離せない繋がりがあるのでしょうね。

昨今では年中行事も昔に比べて大分簡略化され、商魂たくましいスーパーやメーカーが音頭取りをしなければ忘れ去られてしまいそうなものも数ありますが、日本に古くから伝わる風習には現代人の心にも響く何かがあるように感じます。

暦にある全ての行事を実行することはなかなか叶いませんが、せめて年に5回、五節句の時には花をいけて、思いを天に届けたいと思います。

 

おまけ

笹は非常に日持ちの悪い植物で、葉は乾燥して直ぐに丸まってしまいます。有効とされる水揚げ法は 、切り口を濃い目の酢水につける方法です。保存する際はたっぷり水を含ませた新聞紙に葉ごと包んで、乾かないように気をつけましょう。