花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

長続きの秘訣

今、私が通っている習い事はヨガといけばなの2つ。 ヨガは5年、いけばなは30年の節目を過ぎて現在に至ります。 特に飽きっぽい訳ではありませんが、これだけ続いているというのは正直自分でも驚きです。

両方とも月に3回のペースで、仕事帰りに地下鉄やバスに乗って通っています。 仕事が押して間に合わなくなったり、動かせない予定とバッティングすることもありますし、前日の深酒で身体がどうにもダルくてサボりたい誘惑に負けてしまう時もあります。

それでも尚、比較的真面目に通えているのは、どちらも「休んじゃおうか・・・」という悪魔の囁きに何とか耳を塞いで教室に向かうと、「あぁ、やっぱり来てよかった」と思えるから。 いけばなにもヨガにも癒しの効果があることは間違いありませんが、エネルギー表示がマイナスからゼロに復活するだけではなく、それ以上に力が補充されるような充実感があるからです。

 

いけばなについて言うならば、植物に触れること!それだけで身体も心も浄化される気がします。

花材を手に取り、その形状を指で触って感じとり、花や葉の色、そして香りを感じてイメージを膨らませる。花器を選び、双方を良く観察しながら心を集中していけていく。手に馴染んだ鋏の冷んやりとした感触と、枝を切る「パチン」と言う心地よい音。

五感が刺激され、ボンヤリしていた頭の中がスッキリとしてテンポ良く回り出し、それとは逆に呼吸のスピードや心臓の鼓動は穏やかになっていく感じ。(ちょっと大袈裟でキザな表現だけど・・・。)

少し前まで「今日のお稽古どうしようかな・・・。行くのが億劫だな・・・。」と思っていた気持ちは完全に吹き飛んでしまいます。

もちろん、思い通りの作品に仕上がらず、泣きたくなるほどフラストレーションが溜まる時もありますが、逆にそんな時があるからこそ先生に褒められた時には最高に嬉しいし、自信がついたりするのでしょう。

 

何かが長続きするのは、こういう「癖になる」瞬間があるからなんでしょうね。