花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

手放すタイミング

私、何を隠そう "捨てられない病" を患っております。 人様から見ればゴミのような物でも、まだ使える、何かに使えると思うと捨てられないんです。いっそ壊れてしまったり、腐ってしまえば諦めもつき、罪悪感を持たずに処分できて気持ちの負担が軽いのですが、なかなか思い通りにはいきません。

 

生花を楽しめる日数はせいぜい1週間というところでしょうか。少しでも長持ちするように水揚げ法を施したり、こまめに水を取り替えたりは惜しみませんが、正直に言えば日持ちに限りがあるのが気楽でもあります。

それに対して柳やドラセナは日持ちする花材の筆頭です。季節にもよりますが、しばらく放っておくと純白の根が長く伸び、新芽が出てきたりもします。油断すると部屋中がドラセナだらけになることも・・・。写真のモンステラは半月ほど経ちますし、赤いドラセナは2ヶ月、中央の斑入りのドラセナはなんと4ヶ月も我が家に居座って今日も元気です。

こうなるともう愛おしく思えて、容易には手放せません。捨てられない病患者には実に悩ましいものです。

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斑入りドラセナは4ヶ月前の稽古花材

桜を愛する人が多いのは「パッと咲いて、パッと散る」潔さに魅せられてのことでしょう。

私も潔く手放す術を身につけなくては!と頭ではわかっているのですが、健気に葉を広げるドラセナを手放すタイミングは短気を起こさずもう少し先に伸ばしても良いかなと、やっぱり思ってしまうのでした。