花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

先週のお稽古:14 May 2023

久しぶりのブログ更新です。年度替りで何かと慌ただしく、つい先延ばしにして今日まできてしまいました、反省。

 

さて、5月最初のお稽古は自宅教室 S.I.さんです。花材は開花するとゴージャスな芍薬、斑入りの葉が色鮮やかなイボタとナルコランです。どれも春らしい素材ですね。

S.I.さん:イボタ、芍薬、ナルコラン

芍薬は白、ピンク、赤の花を咲かせますがその色幅は広く、淡いピンクもあればショッキングピンクや濃いボルドーレッドもあります。蕾は直径3〜5センチほどなのに対し、開花すると10〜20センチに広がります。蕾と大輪の花とではオタマジャクシとカエルほども表情が違うので、そのギャップが難しいところです。そして残念ながら花が開いてからは余り日持ちがしないため、咲くタイミングのコントロールにも苦労します。

S.I.さんのお稽古時はまだ硬い蕾でしたが、イボタとナルコランの明るい色に助けられて上手く仕上げていますね。

 

ところで花型法によって花をいける時、「控」には花ものを使うのが一般的ですが、どの枝を控にするかは花の咲き具合を見て決めると良いでしょう。主枝だからと一番大きく開いた花を選びがちですが、実は控には中間の咲き具合の花の方がまとめやすいのです。立派な花は従枝として作品の中央(正面)に挿すとより印象的ですし、剣山を隠すのにも向いています。 S.I.さんもその点をきちんと踏まえて構成なさっていますね。