長らくお休みの続いた生徒さんのお稽古が再開し、今月から頑張るぞ!と気合を入れた矢先に、タチの悪い風邪をひいてしまいました・・・(コロナ陰性がせめてもの慰め)。
ただの風邪とは言え人様にうつしては大変ですし、何より私自身が発熱もあって身体がつらい状態が続いたので、2週間ほどお稽古をお休みさせて頂いた次第です。
今もまだ少し鼻声が残りますがやっと通常モードに戻り、昨日は久しぶりのお稽古でした。花材は五月を代表する花菖蒲とショッキングピンクのスプレーカーネーションという取り合わせです。
草月流では花菖蒲・杜若について、その立ち姿が美しく映えるいけ方として「一花五葉(いっかごよう)」を学びます。一本の花茎に対し手前に葉を三枚、花茎を挟んで奥に二枚を配します。この時、花茎の向き(正面)、葉の表裏と剣先(爪)の向きなどにも気を配ります。
が、これらはあくまでも基本となる作法であって、細かな決め事にとらわれることなく作品本位で自由にいけて良いとされています。作法に則り格調を重んじるか、自由で斬新なスタイルにするかはTPOを踏まえて選ばれるのが良いでしょう。
今回、T教室のSさんには「一花五葉」でいけていただきました。
用意された葉の本数がギリギリだったので、辛うじて体裁を整えたという感じですが、花器の大きさと足元の鮮やかなカーネーションで少ない本数を上手く埋め合わせています。端午の節句を祝う花として凛と品良く、美しく入りましたね。開花が楽しみです。