花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

先週のお稽古: 11 Apr 2023

先週は待望のお稽古がありました。
コロナ騒動以降、お稽古を見合わせていたS.E.さんとU.N.さんがほぼ三年ぶりにいらしてくれたこと、そして新しくT.M.さんが体験レッスンにいらしてくれたことで、久しぶりに教室が狭く感じました、嬉。

 

三年も間が空けば、基本型の細かな数字(主枝の角度や対比率)の類はあやふやになっていてもおかしくありませんから、リハビリを兼ねてS.E.さんとU.N.さんにもT.M.さんと一緒に体験レッスンに参加して頂きました。

ということで、今回は「イロハのイ」基本立真型盛花がお題です。私自身も久しぶりに"後ろいけ"の復習です、笑。

 

花材は赤いツツジと黄色の菊です。

ツツジは枝が細い割にはとても硬いので、鋏は慎重に使う必要があります。また、花のついた枝もの(花木)は存在感があり素敵なのですが、綺麗な分だけ剪定に勇気がいることもあって、易しい花材とは言えないかもしれません。

逆に花ものの菊は扱いやすい花材です。剣山を隠す際も適度についた葉が効果的です。

上 S.E.さん、下 U.N.さん:ツツジ、菊 

以前、お二人は自由花をメインにお稽古なさっていたので、基本型をおいけになるのはそれこそ何年ぶりでしょうか? 忘れていた記憶を呼び起こしながら手を動かされたことと思います。

 

続いて、体験参加のT.M.さんです。 フラワーアレンジメントの経験者ということで、お花の扱いがお上手です。慣れない花鋏(蕨手)やアシンメトリーの作品構成にはむしろアレンジメントのご経験が戸惑いにつながったかもしれませんが、初めての作品としては上出来です!真・副・控の主枝はしっかりと入りましたよ。

お稽古を通じて、いけばなの魅力も感じて頂けたなら嬉しいです。

T.M.さん

いかがでしょう? 同じ花材でも一枝一枝様子は異なりますし、いけ手の個性も作品に表れますから、三者三様といったところでしょうか。

次回、また素敵な作品を見せて下さることを楽しみにしています。