T.Y.さんのお稽古の様子をご紹介します。
今回は枝もの2種を使って、"剣山なし"に初挑戦して頂きました。矯めのきくマンサクと、きかないコデマリの組み合わせですが、まずは幹のしっかりとしたマンサクで骨格を作り、後からコデマリを加えて肉付けをしていきます。
上手くまとまりましたね、上出来です!
"剣山なし”のコツは、手を離した時にどちらの方向に傾くかを見極めながら作業を進めることです。重心がどこにあるのかを常に意識しながら、枝と枝の接点の位置を調整したり、重過ぎるところは余分を剪定して軽くする、矯めて力を分散させるなどしてバランスを取ります。花器の壁面の角を利用すると安定感が増してスッキリとした足元になります。
但し、バランスを重視する余り、均等に整い過ぎないように気をつけましょう。少しばかりスリリングな要素があった方が魅力的な作品になりますよ。
初めのうちは花材がしっかりと立ち上がれば合格です。慣れてきたら疎密をつけて表情豊かな作品を目指しましょう。一枝一枝組み上げる時の緊張感を楽しんでください。