花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

今週のお稽古:20、24 Feb 2022

今の季節、花木の練習には打って付けです。

レンギョウ、雪柳、コデマリなど不向きなものもありますが、桜や桃、木瓜などは矯めの技術を磨く最高の素材です。失敗を恐れず手に感覚を覚え込ませましょう。

 

先ずはSさんの桃とチューリップの作品です。選んだ花器の色と花材の取り合わせは間違いのないマリアージュですね。何気ないようですがチューリップの花の配置もお上手です。3輪の色づき具合をきちんと考えてバランス良くいけていらっしゃいます。

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Sさん:桃、チューリップ

Tさんも同じく桃とチューリップで、三方正面の応用花型です。写真は左側面、正面、右側面から写したものですが、それぞれにきちんと入っています。節句の花に相応しく凛として美しいですね。欲を言うならば、折角の桃という素材ですから少し矯めをきかせるとさらに表情豊かな作品になると思いますよ。(矯めを試みると可愛い蕾が落ちてしまうので躊躇なさったお気持ちはわかります・・・苦笑) 花が終わった後で構いませんので、ご自宅で練習してみて下さいね。

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Tさん:桃、チューリップ

 

続いてS.I.さんの作品です。こちらの花木はトサミズキです。基本型の逆勝手になりますが、枝ぶりが気に入って控にもトサミズキを使っていらっしゃいます。
初めて挑戦された"添木留め"は少々やりにくかったようですが、一度目に上手くいかないのは当たり前です。焦らず、回数を重ねながら要領を掴んで頂ければと思います。

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S.I.さん:トサミズキ、アリストロメリア、タマシダ、レンギョウ