一昨日のお稽古メンバーは、学生時代の友人でもあるお三方です。
まずはT.M.さんの投入作品からご紹介しましょう。レンギョウは矯めに不向きな花材なので、枝の個性をいかしていけることになりますが、ちょうど味のある枝がありましたので、これを「真」に投入垂真型に挑戦していただきました。
いかがでしょう?とても素敵な作品に仕上がりましたね。ほとんど手直しなしでしたが、見せ場のレンギョウの線がより引き立つよう、ところどころ余分な葉を落としました。これからもこの調子で頑張ってください。
続いてS.E.さんです。こちらも立ち姿の良いレンギョウをメインにした構成で、伸びやかで良いですね。氷を削ったような花器にも合っています。
今回はレンギョウもマリーゴールドも葉付きが良いので、3作ともに葉の整理が学習のポイントになりました。枝の「線」を強調したい時には、余分な葉を整理することで、その動きや流れを際立たせることができます。また、葉の茂りを工夫して「色」や「塊り」を効果的に魅せるのも良いですね。その際は疎密を意識して、葉を濃く茂らせるところと、剪定をして間(ま)を取るところのメリハリをつけましょう。地味な作業ではありますが、こうして丁寧に鋏を入れることで、魅力的な作品に仕上がります。
最後はU.N.さんの作品です。2つの花器を組み合わせて作品を構成していただきました。
手前の花器には花を挿さず、グリーンのみでまとめたところが洒落ています。奥の花器ではキキョウランを放射状に展開させ、マリーゴールドをかなめの位置に配してアクセントにしています。卵の黄身のようなこの丸い花が2つの花器の絶妙の橋渡しとなり、全体として上手くバランスの取れた作品になったように思います。
皆さま、お疲れさまでした。