先週はT教室のお稽古がありましたので、早速ご紹介します。
まずはTさんの自由花から。フウセントウワタとスプレー菊の組み合わせですが、とてもモダンな作品になりました。
フウセントウワタが描く曲線が惑星の軌道のようで面白いですね。角度によって色々な表情が見てとれるのも良いと思います。
強いて言うなら、花器のボリュームが少々気になるところでしょうか。サイズ、色、テクスチャともにかなり重量感がありますので、軽やかな線が魅力の花との相性を考えると、いささか・・・という気がしないでもありません。
花器選びは本当に奥が深いのです!(自分にも言い聞かせています、苦笑)
Yさんには基本傾真型を逆勝手でいけていただきました。いつもながら、主枝のポイントをしっかりと押さえていますね、綺麗です。
スプレー系の花はボリュームがあるので剣山を隠すのには重宝しますが、”スプレー”という名の通り先端に向かって広がっていますから、シャープなラインを出したいという時には逆に難しいものです。
フウセントウワタにしても細い茎の先端に唐突に丸い風船がぶら下がる形状なので、間延びし過ぎたり、窮屈になったりしないように気を配る必要があります。
色々な花材を手にして、その特徴を肌で感じながら、作品の幅を広げていっていただきたいと思います。