花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

先週のお稽古: 25 May 2023

今月のT教室はトサミズキ、芍薬スターチスで。

まずはSさんの自由花をご紹介します。

ヨットと呼ばれる三角形のお花器が教室に新しく加わりましたので、そちらを使っての作品です。紺色の花器に赤紫の芍薬スターチスがよく合います。いつもながら色使いがお上手ですね。

Sさん:トサミズキ、芍薬スターチス

 

続いてTさんの投入作品です。こちらは"真"をぐっと低く配して、床面との緊張感を演出する花型です。今回のトサミズキのように矯めがきく花材の時に挑戦していただきたい型です。

とても綺麗に入りましたね。少し膨らみかけた芍薬のピンクが良いアクセントになっています。花が満開になりましたら大分様子が違ってくると思いますので、その時は億劫がらずに手直しをしましょう。

Tさん:トサミズキ、芍薬スターチス

 

トサミズキも芍薬も瑞々しい葉がたっぷりとついています。緑の爽やかな雰囲気は気持ちの良いものですが、作品として仕上げる場合にはメリハリを効かせるために整理も必要です。「疎密」といいますが、色の重なりやボリュームが"密"の部分と、余分な要素を削ぎ落としてうまれた"疎"の部分との対比が計算された作品はとても魅力的です。
剪定は少し勇気のいる作業ではありますが、失敗を重ねてこそ得られる上達もあります。どんどんトライしてみて下さい。