花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

先週のお稽古: 19、20 Jul 2023

先週は生徒さんをお迎えしてのお稽古だけでなく、私自身も生徒として学びの多い、いけばな三昧の毎日でした。

 

では早速、自宅教室の様子をご紹介します。今回のお題は逆勝手です。

T.M.さんは2回の体験レッスンを経てこれが盛花3作目になりますが、ほとんど手直し不要の素晴らしい仕上がりです。 下ろし立てのMy 花鋏を手に、きっと気持ち良くいけられたのでしょうね。お見事です。

T.M.さん:ツルソケイ、クルクマ、スターチス

 

S.E.さんはコロナで3年のブランクが空きましたが、大分勘が戻ってきたようですね。細かなポイントについては今一度テキストに目を通し、記憶の方もリフレッシュして頂ければ完全復活は目前です。ファイト!

自由花の方は丸めたクルクマの葉がリボンのようで可愛いです。色々な表現を試してみる姿勢は上達に欠かせません。この調子でどんどん挑戦してみてください。

S.E.さん:ツルソケイ、クルクマ、スターチス

 

続いてT教室、Sさんの自由花です。

Sさん:ツルソケイ、トルコキキョウ、晒し柳巻きつる

白のガラス花器を使い、涼しげですね。柳巻きも爽やかな風の流れを感じさせるような程よいカールで、全体の雰囲気にマッチしています。とても品の良い作品です。

 

続いてTさんは四方正面の盛花です。

Tさん:ツルソケイ、トルコキキョウ、晒し柳巻きつる

四方見の場合、剣山が隠れるようにいけなくてはいけませんので、花材に余裕がある時に挑戦して頂きたい型になります。中央に低く挿した柳巻きがとても素敵ですね。黒の水盤に晒しの白が良いアクセントになっていますし、渦巻きの向きも絶妙です。上から見るとしっかりと入っていることがわかります。

 

 

夏場は花の日持ちが悪く、なかなか長く楽しむことができません。可能であればこまめに水を取り替えて頂きたいものです。水の腐敗を抑えるために漂白剤や焼きミョウバンを適量加えても良いでしょう。

また、乾燥も植物には大敵ですから、強い日差しが当たる場所や、冷房の風が直接当たる場所は避けましょう。