花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

昨日のお稽古:26 May 2022

今月最後のお稽古はT教室のTさんとSさんのお二人です。

まずはTさんの四方正面・平真型の投げ入れをご紹介しましょう。

枝をグッと低い位置で収める花型で、"矯め"のテクニックがとても重要になってきますが、ご覧の通り上手くいきましたね! 芍薬は頭の重い花材なので、これも矯めをきかせないと滑り落ちてしまいます。花ものの場合は茎を押し潰し、捻るようにして丁寧に細工をします。硬い場合は鋏の背などで叩いて柔らかくしますが、繊維を切らないようにほぐすのがポイントです。

また、平真型は作品の中心が低くなるように、"逆ピラミッド形"を目指しましょう。

Tさん:イボタ、芍薬ギボウシ

 

Sさんの作品はこちらです。

黄色みがかったイボタと斑入りのギボウシの葉、ピンクの芍薬の取り合わせが綺麗ですね。色の配分がとてもお上手です。画像ではわかりにくいですが、こちらはUの字型の二口の花器です。どっしりと重量感がありますが、面の要素を持つギボウシと、大玉の芍薬(開花すると、それこそ大輪の花になります)のボリュームで、上手く釣り合っていると思います。また、一番スリムなアングルを正面にした時、手前に伸びたイボタが力強く、大きな空間を懐に形作っているのも緊張感があり良いですね。

Sさん:イボタ、芍薬ギボウシ