香りたつ花の多い季節です。強すぎる香りは敬遠される場合もありますが、心地よい程度ならばリラックス効果は抜群ですね。
先週はIさんとS.I.さんのお二人がお見えになり、花材のフリージアが放つ甘い香りを楽しみながらのお稽古となりました。
まずはIさん、第一応用と第四応用を組み合わせた併合花型です。控にイブキを使い、黄色のフリージアと青々としたイブキのコントラストが印象的です。更に淡い薄緑色のトサミズキが加わり実に爽やかですね。
続いてS.I.さんは傾真型の投入れです。
桜はまだ開花前で少し寂しくも感じますが、黄色×紫×緑の組み合わせは色鮮やかで、見ているだけで元気が出ます。
今回のS.I.さんの収穫は"折り矯め"の感覚を体験できたことではないでしょうか。枝のどの辺を、どの方向に、どのくらいの力加減で矯めるのが効果的か・・・。最初はおっかなびっくりになるのは当たり前です、笑。慣れてくると枝のミシッという音で上手く矯められたか、失敗して折れてしまったのか見当がつくようになります。手だけでなく耳にも神経を集中して、徐々にコツをつかんで頂きたいと思います。