花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

今日のお稽古:20 Jan 2022

T教室、今年最初のお稽古がありました。

"春到来"を思わせる雪柳、青文字、スイートピー今日の花材で、花に顔を寄せると甘く優しい香りがします。

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Sさん:雪柳、青文字、スイートピー

Sさんの作品はどこから見ても華やぎのある四方正面に仕上がっていて、こっちが良い、あっちからも良いと、皆で作品を一周取り囲んでの撮影会になりました。

いけばなは写真に収めるとどうしても前後の広がりが上手く写らず、作品の魅力を十分に伝えられないことにもどかしさを感じることがありますが、逆に写真花の方が見栄えのするアングルというのもあるように思います。今回はあえてそんな2枚を並べてみました。
左の写真は画像を通し作品の面白さが伝わってきますね。ユニークな花器の形と雪柳の曲線との相性が抜群です。作品の魅力を余すことなく写し出したアングルと言えるでしょう。
一方、右の写真が作品を"正面"から撮影した一枚になります。実際に拝見した印象では、手前から奥へと流れる雪柳の線に勢いがあり、ピンクのアクセントも効果的で、メリハリの効いたスマートな作品でした。いかがですか? 作品の見せ所である前後の大らかな広がりが、残念ながら画像からは読み取り難いですよね。

 

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Tさん:雪柳、青文字、スイートピー

Tさんは同じ花材で株分けの花型です。ピンクをマッスにして一箇所に集中しているところが面白いですね。緑xピンクx黒(水)3色の対比がおしゃれです。
花型法に則って作品をいけると、どうしてもオーソドックスな作品になりがちで(もちろん、それはそれで素敵なんですけれど・・・)、遊びごごろをプラスする余裕まではなかったりします。
ところがTさんの作品には自由花?と思わせるような新鮮さがあり、いつも驚かされます。
枝の向きも角度も長さも同じはずなのに、オリジナリティーに富んでいる、実に楽しい作品です!