2年がかりで準備した支部展が終わり、心身ともに張り詰めていたものが一気に解き放たれ、充電が完全にゼロに。持ち帰った花材やら工具やらで、家中が足の踏み場のない有様でも片付ける元気はもはやなく、「見なかったことに・・・」という自己暗示が解けるまでに10日かかりました。本当は1ヶ月でも2ヶ月でも、そんなゴミ屋敷でやり過ごす自信があったのですが(苦笑)、生徒さんがお稽古にいらっしゃる!ということで、否応なく現実世界に引き戻された次第です。
・・・と長い前置き(グチ?)です、失礼。
さて、いらして下さった救世主のS.I.さんですが、今回は1日2レッスンの欲張りコースです。
支部展で使用した雑木の類が色々と揃っていたので、これを利用して木の構成をお稽古して頂きました。なかなか面白い造形作品になりましたよ。
もう一作は剣山なしです。2作品とも剣山という道具を使わずに作品を立ち上げ、自立させるテクニックが求められる訳ですが、重心を感知するセンスや要所を固定する技術の向上が期待できます。
良い機会なので"木"を素材として作品を制作する際に必要となる様々な工具の扱い方についても学んで頂きました。インパクトドリルのパワーには少々面食らわれたようですが、ワイヤー留めは随分と上達されたと思います。何事も経験!これからも頑張ってくださいね。
続いてはS.A.さんです。花材は満開のミモザと紫のストック、8分咲きの桜です。特にテーマは設けていませんが、この組み合わせならば "色" を無視しては作品が成り立ちませんね。
紫を作品中央に置き、黄色を左右に、ピンクを上に展開しています。紫と黄色の補色の対比と、紫から淡いピンクへのグラデーションという絶妙な色合わせで、とても素敵です。
来月も花展やイベントが盛り沢山です。ゾンビと人間との間を行ったり来たりしながら、なんとか乗り切りたいと思います!