花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

一昨日のお稽古:5 Jun 2022

今月最初のお稽古は自宅教室、S.I.さんです。

S.I.さん:南天、菊

花材は南天と菊の二種です。
まず投入をいけて頂きましたが、添木留めの練習をするには打って付けの花材でしたね。添木と真・副を互いに咬ませるために枝に縦の割り込みを入れる訳ですが、南天の枝は所々節ばったところがあるものの適度な太さと強度があり細工がしやすいと思います。また、木肌がザラザラとしていて滑りにくいので、いけている途中で細工がズレたりすることもありません。また、菊にしても花・葉ともにバランスが良く、扱いやすい花と言えるでしょう。特に初心者のお稽古花材にはお勧めです。

投入に続いて基本型の盛花も復習して頂きました。しっかりと入りましたね!

 

どんな花型であっても言えることですが、花材の日表(ひおもて)、日裏(ひうら)をしっかりと見極めることが大切です。一見、葉が放射状に広がり、花が枝の中心にあるようでも、360度ぐるっと回してよく観察してみると、必ず表裏の向きが見て取れます。表情豊かなアングルを見逃すことなく、時には敢えて横顔や後ろ姿を見せる変化も織り交ぜつつ、粋な花を目指して下さいね。