11月を締めくくる、お二人のお稽古の様子をご紹介します。
まず、S.I.さんの自由花から。今回は足元を見せる構成というテーマでいけて頂きました。
ユニークな石化柳の曲線を上手く使っていますね。ドラセナも柳の個性を活かすように剪定を施し、また葉の脇からチラリと見せた百合の蕾もちょうど良い加減です。
初めは花器から立ち上がる2本の間隔が少し広く、やや緊張感に欠ける足元だったのですが、その間をつめたことで引き締まったカッコいい作品になりました。
続いては久しぶりにいらした Iさんです。こちらは第二応用傾真型の盛花です。
傾真型の盛花では剣山の位置が水盤の奥になりますので、剣山が隠れるようにいける工夫が必要です。とはいえ、挿す本数を増やして隠すのではなく、作品を見た時に視覚的に剣山が隠れるように挿すことがポイントです。つまり、たった1本の花や葉でも、視線に合わせて角度をつけていけることで十分に剣山を隠すことが可能です。今回はその点を今一度確認して頂きました。