昨日のT教室は、見学にいらして下さったお二人に見守られてのお稽古となりました。
花材はコオリヤナギに深紅のダリア、赤い縁取りのドラセナです。
Sさんはいつもとテーブルの向きを変えて、横長を意識した作品です。柳の直線的な部分と曲線部分を上手く組み合わせて、表情豊かですね。
ダリアはとてもインパクトの強い素材なので、どの位置に持ってくるかが難しいところです。中心に置くと作品の流れを堰き止めてしまう恐れがありますから、少し端にずらすなどして変化をつけ、リズム感を出すのがコツです。
Tさんには直線と曲線の組み合わせをテーマにいけて頂きました。
ダリアを観察すると一輪の中にも直線(茎)と曲線(花の円)の要素があります。素材から様々の特徴を読み取り、それを作品に落とし込む・・・という作業はとても大切です。
今回Tさんは柳で色々なサイズの円を作り、ダリアの円と呼応する曲線を形成。また同じ柳を上に真っ直ぐ伸ばし、こちらは直線を表現。
二股に分かれた枝先の間隔と、ダリアと柳の間合いが絶妙ですね。