花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

夏のまぜざし

草月のカリキュラムの中に「まぜざし」という項目があります。

これは5種類以上の花材を用いていけるもので、代表的なのが秋の七草です。

昨日のお稽古花材はたっぷりと7種用意されていました。連日このブログで登場する紫陽花をはじめ、白百合に紫のカンパニュラ、2色のガーベラ、ブルーのデルフィニウムとピンクのアストランティア、グリーンに鳴子百合と豪華!

華やかで素敵な取り合わせですが、いざいけるとなると意外に難しいのですよ、これが。綺麗な花を自分らしさを入れて作品に仕上げるのは実はとても手こずる作業なんです。

何も考えずに無造作に花瓶に放り込んでも絵になるような花は、花自体に圧倒的な美しさがあり、いけ手の腕前などはなからあてにしていない!と言わんばかりですからね…。

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紫陽花、鉄砲百合、鳴子百合、カンパニュラ、ガーベラ、デルフィニウム、アストランティア

さて、まぜざしのポイントですが、やはり色のバランスでしょうか。同系色の花材、補色の花材をどこにどれだけの分量で配するかに気を配っていけてみて下さい。

また花材の本数が多いと窮屈に見える場合があります。特に中央部分には枝が集中しますから、余分な(花の)葉などは少し取り除いた方が良いでしょう。

水の減り具合も普段よりペースが速いかもしれません。こまめにチェックして下さいね。

もう一つ。花材ごとに日持ちが異なりますから、すぐに萎れてしまう花もあれば、次から次へと蕾が開き長く楽しめる花もあるでしょう。傷んだ花材はその都度取り除き(水切りで復活する場合もありますよ!)、花が咲いたことでバランスが悪くなった場合には億劫がらずに手直しをします。種類が多い分だけ日々作品の様子が変化するので、適宜メンテナンスを心がけましょう。