花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

花の名前は魔法の呪文

お稽古を始める前に、生徒さんにはその日使う花材の説明をしています。名前、特徴、扱う時の注意点など。これを涼しい顔を装いこなしてはいますが、実は内心ヒヤヒヤだったりするんです・苦笑。

花材が定番のものの場合は特に問題ありませんが、馴染みのないものが用意されている時などには変な汗が出てきます(特別な時を除いて花材選びは花屋さんにお任せなので)。

花屋のご主人は「今日は◯◯と◯◯でご用意しました」と口頭で(但し、業界口調で早口に!)説明してくれるのですが、見栄っ張りの私は「えっ?何ですって?もう一回言って?」とは聞き返しにくく、かと言って、遠慮深い私はたかが数杯の注文に対して忙しく立働くご主人に「花材の内容を紙に書いて」とも言い出せず、つい知った顔をしてしまいがち。

こうなったらあとはもう自力で花辞典やネットを駆使して花の正体を割り出すしかありません!

幸いこの花店は自宅教室と同じマンション内にあるので、店を出てエレベーターに乗って部屋にたどり着いてしまえば、検索(つまりカンニングです)が可能。覚えたての花の名前を呪文のように繰り返し唱えて部屋に直行します。この場合、カタカナの花の名前は難易度が高いですね。カンニングをするまで記憶を保つのが実に難しい!途中で管理人さんに出くわしてニッコリご挨拶した瞬間に、大切な呪文は皮肉にも魔法のごとく頭の中から消えてしまう!なんてこともしばしばですから。