花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

この〜木なんの木、気になる木

生け花で使う素材を「花材:かざい」と呼びますが、この花材にも花器と同様に流派によって好みがあります。

例えば草月流は自由な作風が持ち味で、前衛的な作品も得意としていますから、ちょっとグロテスクでインパクトのある花材や、目新しいものを好む作家が多いように思います。

逆に生け花の王道を行く趣の枝物や、里山に咲くような派手さはないものの可憐で清楚な草花を得意とする流派もあリます。

花屋さんによっても扱う花材にはある種の傾向があります。

A店は枝物の種類が豊富で良いとか、花ならばB店に限るといった具合です。もっとも、お洒落なブーケやアレンジメントをメイン商品に据えて、生け花に向いた花材を豊富には置いていない "フローリスト"さんも多いですがね。

 

それにしても最近は外来の花材が多く、舌を噛みそうなカタカナの名前のものばかり! ちっとも覚えられません!!

枝物というのがこれまた見分けるのに苦戦します。日本人が愛する桜一つとっても、果たして何種類あるのやら。日頃から枝物に馴染みのあるいけ手ならばソムリエのごとくスラスラと種類を言い当てるのかもしれませんが、正直私は苦手な分野です・苦笑。

ですから、他流派の花展にお邪魔する際には予め同伴者に「私に花や木の名前は聞かないでね!」と釘を刺すことにしています。知ったかぶりをして赤っ恥をかきたくありませんからね!