花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

ご流儀は?

華道の流派はどれくらいあるのでしょう?

公益財団法人日本いけばな芸術協会によると同協会に加入する流派は287とあります。

代表的なものだけで300近い流派が存在するということですね、すごい!

生け花に特に興味のない方でも「池坊」という名前は聞いたことがあるでしょう。

華道は室町時代にその基礎が築かれたとされていますが、それが正に京都六角堂池坊の僧侶によるものでした。現在、池坊は数ある流派の中で当然ながら最も歴史が古く、名門中の名門です。そんな訳で?、池坊には「流」がつきません。別格!という感じですね。

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さて、学問の神様として有名な東京「湯島天神」そばに華道・茶道の道具を扱う坂東商店さんがあります。以前、店内で花器を物色中にご主人から「ご流儀は?」と聞かれたことがあります。それは流派によって好みの花器があるからなのですが、この流派の尋ね方は実にスマートだと思いませんか?  「何流?」という聞き方がとても不躾に思えてきます。

例えば池坊だったならば?   流石に「当方は流がつきません!」と目くじらをたてる人はいないでしょうが、ここはやはり「ご流儀は?」が断然イキに感じますよね。