I さんの三方正面投げ入れです。花材は木苺、チューリップ、マーガレット。
度々コメントしていますが、チューリップは投げ入れの花材としては少々難易度が高いかもしれません。
理由はまず頭(花)が重く、定まりにくいこと。クルクル転がって直ぐにお辞儀してしまいます。大きな葉も格好がつかずに手を焼きます。
さらに厄介なのは花の状態が変化してしまう点でしょう。時間の経過と共に花の向きや角度、茎の長さが変わってしまうので油断なりません。
・・・とネガティブなことばかり並べましたが、もちろん魅力もあります。
チューリップは花の色、形がバリエーション豊富で、価格もリーズナブルな上に比較的日持ちがします。親しみやすく可愛らしい春の花ですね。是非とも攻略しておきたいところです。
さて、今回の花型は三方正面とも呼ばれ、正面からだけでなく左右から見ても様になるのが特徴です。そのためには主枝だけでなく従枝がとても重要になってきます。それぞれの枝が花器の中心で交差するように放射状に挿し入れるのがコツです。