花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

先週のお稽古:3、7 Mar 2024

先週はお二方がお稽古にいらっしゃいました。

 

まずはS.I.さんですが、線を重ねて面を構成する課題に挑戦なさいました。

今回使用したフトイはこのテーマにはうってつけの素材ですが、油断はいけません。一見どれも同じく真っ直ぐなように見えますが、じっくりと観察すると一本一本にクセがあり、当然ながら長さや太さにも個体差があります。それを見誤ると作品の出来上がりに歪みが生じますから、素材と良く語らいながらいけることが大切です。

長く伸びるフトイを並べて面とし、扇子のように先を少し広げることで開放感のある作品にしています。

 

S.I.さん:フトイ、チューリップ、レースフラワー

 

S.A.さんはアリストロメリアを中心に使い、華やかな作品に仕上げました。

アリストロメリアは一本の茎からスプレー状に花が広がる形状で、ボリュームを出したい時にはとても重宝する素材です。ただ、スプレー系の特徴として中心からほぼ同じ高さで花が咲くので、先端がラッパ状に広がり、やや軽やかさと風情に欠けます。

S.A.さんのように何本か根元から間引いて、花の位置に凹凸がでるよう組み直した方がバランスの良いケースもあります。

S.A.さん:キバデマリ、アリストロメリア、ドラセナ

 

お二人共に「花材の特徴を見極めて、作品に反映させる」勉強となりました。