花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

先週のお稽古: 28 Feb 2023

3月に入りました。花屋さんではもう桜が本番とばかりに出回っていますが、3月弥生はやはり「桃」でしょう。食紅で色付けたお菓子のような花と、コロンとした蕾がなんとも愛らしい花木です。ただ、その枝ぶりは無表情で、はっきり言って退屈にさえ感じます。

そんな桃ですが、菜の花と合わせてS.E.さんとT.M.さんが投入のお稽古をされました。

 

まずはS.E.さんの作品から。桃のはつらつとした姿が綺麗ですね。

今回の花材は桃こそ花つきが良く立派でしたが、菜の花の方はかなり細身で、葉っぱ一枚も無駄にできないボリュームでしたから、さぞいけ難かったろうと思います。

普段ならば真のわき枝をもう少し整理するところですが、節句を祝う花なので、華やかさと勢いを優先して手をつけませんでした。

S.E.さん:桃、菜の花

 

続いてT.M.さんですが、こちらもご同様で少ない花材でのやりくりが大変でしたね。真に比べると副が弱々しいのがやはり気になるところですが、花材に恵まれなかったのですから致し方ありません。(こんな時は"真"と"控"のみで構成する第四応用花型をお勉強していただけば良かったですね・・・。)

それでも添え木留めの復習はしていただけたので、今回はそれを収穫としましょう。

雛祭りに相応しく、桃のピンクと菜の花の若草色がとても春らしい作品です。

T.M.さん:桃、菜の花

お二人とも難しい花材で良く頑張りました!