花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

一昨日のお稽古:17 Jan 2024

一昨日はS.E.さんとT.M.さんのお二人が初稽古にいらっしゃいました。花材は女子力がアップしそうなピンクのチューリップです。

 

まずはS.E.さんの作品ですが、横長の構成をテーマにいけて頂きました。両手を広げたようなユキヤナギが大らかで良いですね。この場合、左右の対比に気を配り、単調にならないようメリハリを効かせることが大切です。大胆さと愛らしさの両方を備えた作品になりました。

S.E.さん:ユキヤナギ、チューリップ、スターチス

 

続いてT.M.さん、こちらは応用花型に初挑戦です。今回もまた主枝の真・副・控がしっかりと入りましたね。"主枝は花型法で角度も挿す方向も決まっているのだから、再現するのは簡単"と思われがちですが、実際にはそう定規で測ったようにはいきません。ひと枝ひと枝に特徴と個性のある有機物が相手である上に、残念ながら人間の目測というのは想像以上に当てにならないものですから…。なので、花型図の通りに挿せたならばそれは"ブラボー!"に値する訳です。今後の成長が楽しみです。

T.M.さん:ユキヤナギ、チューリップ、スターチス

 

ところで枝もののユキヤナギですが、咲いている花がちらほらの状態では枝の正面(日表)を見分けるのが少し難しかったかも知れません。そんな時はむしろ日裏の方が見つけやすいものです。今回の場合、無愛想に茶色い木肌が目立つところが裏になります。そして裏(人で言うところの後ろ姿)が作品の正面になることを回避すれば、ひとまず問題ありません。植物をしっかりと観察し、表情豊かなアングルを探し出して作品に活かしましょう。