今回の花材は菖蒲と芍薬でした。
と言っても残念ながら菖蒲を「一花五葉」でメインにいけるには組み葉が足りなかったので、芍薬と合わせて基本型でいけて頂きました。
いずれも文字通り「華のある」花ですから、この組み合わせで果たして上手くまとまるものか?と、正直半信半疑でありましたが、意外にも爽やかに仕上がったのは驚きでした。スッと涼やかに伸びた菖蒲の葉のお陰でしょうか。
菖蒲は節句の花でもあり、一応の作法があります。 それが一花五葉です。
花は第一花苞(かほう)と呼ばれる側を正面に、その手前に葉を3枚、奥に2枚を形を整えていけます。 葉を組む際には先端のツメと言われる部分が内側に向くように、また葉の表裏もしっかりと見極めて、表側が花茎の方を向くように組み合わせます。
端午の節句の代名詞でもある菖蒲の魅力はその凛とした立ち姿にありますから、いつもより少し立ち気味でも良いでしょう。
右写真は花が開いた状態です。 幾分うるさいように感じなくもありませんが、それでも菖蒲の白と芍薬の赤のコントラストは格調が高く品も良いので、これはこれで悪くないかなと思います。
皆さんのお好みはいかがですか?