花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

先週のお稽古: 28 Sep 2023

9月最後のお稽古はT教室のTさんです。
今回は秋の七草、まぜざしをお稽古して頂きました。シックな色合いの花器が作品の雰囲気にとても合っています。また、足元を引き締めて波紋のような渦巻き模様を効果的に見せている点も良いですね。

 

色や形に個性のある花々をバランス良く組み合わせるのには、例えばお弁当の盛り付けをする時のような要領が必要かもしれません。

つまり数種類のおかずを食欲そそる見た目になるよう、一つずつ詰め込んでいく作業に似ている気がします。きつね色に揚がった唐揚げに卵焼き、その隣には色鮮やかなブロッコリーミニトマト、白いご飯の上には黒ゴマを散らして引き締める。これはまさしく"まぜざし"のテクニックです! もし世のお母さんたちがまぜざしに挑戦したならば、師範級の作品に仕上がるかもしれませんね、笑。

 

Tさん:ススキ、リンドウ、菊、藤袴ケイトウ、吾亦紅、孔雀草

 

今回は上記のような花材で七草としましたが、本来は「萩、ススキ(尾花)、桔梗、撫子、女郎花、藤袴、葛」の七種をいいます。これらを覚える語呂合わせはいくつかあるようですが、私は「ハスキーなお袋:ぎ・すき・きょう・でしこ・みなえし・じばかま・ず(ろ字余り)」で記憶しています。

残念ながら、これら全てが揃うことはそうそうなくて、リンドウやケイトウ、吾亦紅などを代替えに組み合わせるのが一般的です。ただし、ここにススキは欠かせません。これが入るだけで一気に秋の風情が漂いますからね。

 

 

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