花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

先週のお稽古: 23 Aug 2023

自宅教室にT.M.さんとU.N.さんがお見えになりました。お二人ともお住まいが近くないので、この暑い中を電車を乗り継いで来て頂くのが心苦しいところです・・・。せめてお稽古の間はお花に触れてリラックス、楽しんで頂ければ嬉しいです。

 

今回、T.M.さんに取り組んで頂くのはバリエーションの花型です。

体験レッスンで覚えて頂いた「基本立真型」は一番長い主枝の「真」が上に向かって伸びる(立っている)イメージなのに対し、「傾真型」では「真」が横に広がる(傾いている)イメージです。今後はこの対となるバリエーションを折々に学んでいくことになりますが、両者の特徴、魅力についても少しずつ理解を深めて頂ければと思います。

T.M.さん:パンパスグラス、ダリア、ユーカリ

パンパスグラスは幅のある花材なので、少々扱い難かったかもしれませんが、スッキリと上手くまとめましたね。ダリアとパンパスのつなぎをユーカリで補っている点もとても良いと思います。剣山を隠しつつ、なおかつ単調にならないよう長短変化をつける工夫が大切です。結構な仕上がりです!

 

続いてU.N.さんは自由花でおいけになりました。可愛らしいダリアがとても素敵な作品になりましたね。例えば花が3輪とも正面を向いてしまうと、インパクトはあるもののニュアンスに乏しく、少々子供っぽい印象になります。ここは敢えて横顔美人で攻めました。

また写真ではわかり難くなっていますが、コロンとした丸みが特徴のこの花器には上部に3つの挿し口があります。このような場合、3口全てを塞いでしまうと重たい印象になりますので、1口は空けておく方がまとめやすいでしょう。

U.N.さん:パンパスグラス、ダリア、ユーカリ

 

次回は10月の予定なので、流石にその頃には過ごしやすくなっているでしょうか? まだまだ残暑厳しい毎日ですが、お互いに体調管理に気をつけて乗り切りましょう!