最近のお稽古にパンパスグラスが頻繁に登場します。今が出荷のピークなのでしょう。
ススキのようにふさふさとした花を咲かせますが、穂のボリューム、茎(鞘)の太さはこちらの方が存在感があります。
南米原産・イネ科の草で、東京西支部野外展でお馴染みの昭和記念公園(立川)に群生するパンパスは人の背丈ほどあって、それはそれは見事です。
今回お稽古で使うパンパスは鞘に包まれた状態で届きました。細長いタケノコのような形になっており、この鞘の適当なところに切り込みを入れて、それこそタケノコの皮を剥くような要領で中の穂を引き出して使います。余り根元から剥いてしまうと穂がバラバラになってしまいますので、長さの調整は様子を見ながら進めましょう。
剥き立ての穂は光沢があり、"シロガネヨシ(白銀葦)"の別名がピッタリですが、日が経ち乾燥するとふわふわっと羽毛のような質感になります。ドライフラワーとしても用いられます。