8月最初のお稽古はS.I.さんです。
今回いけて頂いたのは主枝をLの字型に大きく展開させる応用花型で、なかなかにインパクトがあります。この個性的な構成とパンパスグラスは相性が良いようですね。まるでフリンジ袖でポーズを決めているプレスリーみたいです、笑。
もう一作、複数花器を使っての自由花にもトライして頂きました。馴染みの花器も様々に組み合わせることでまた違った雰囲気になります。取り合わせや配置を工夫することで無限のアレンジが可能になる訳で、シンプルな手法ではありますがその実、奥が深いと言えるでしょう。
白と緑のコントラストが爽やかな花ですが、切り口から出る白い液体には毒があります。触れるとがぶれの原因になりますので気をつけましょう。また、この乳液が固まって水揚げの妨げになることがあります。水切りだけでは不十分な場合には「燃焼法」や「アルコール法」を試してみて下さい。
ー燃焼法ー
水切りをした後、上2/3(葉と花の部分)を湿らせた新聞紙などで包み、茎の先端1~2センチほどを黒く炭化するまでコンロで直火焼きにします。その後、すぐに水に移して水揚げをします。
火に対して花は必ず斜めに傾け、熱気で花が傷まないように気をつけます。
ーアルコール法ー
水切りをした後、切り口をすぐにアルコールに浸します。(主にウイスキーやブランデーを用います。)この刺激が水の吸収を促進し、殺菌作用も見込めて効果があると言われています。