花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

初稽古

昨日は令和5年の初稽古でした。

花材は立派な梅と椿、水仙です。特に梅は立派だったので、枝の太い部分も切り落とさず、いかすように使ってみました。

あまり草月っぽくない・・・という話もありますが、初稽古ですしコンサバ路線でまとめています。

Sosyu:梅、椿、水仙

 

水仙は流派によっては作法が細かく定められている花材ですが、草月では特にそういった縛りはありません。ただ、花の姿をより美しく見せる工夫として「葉組み」の技法は学びます。

 

水仙の葉組みー

・根元をよく揉んで柔らかくしてから、そっと花茎を抜き、続いて内側の葉から順に"はかま"と言われる筒状の部分から外していきます。この時に葉はバラバラにせず、外した順番がわかるようにしておくと後の作業がスムーズです。

・花茎と葉を外した後に残ったはかまは乾燥させてはいけません。水に浮かべておくのも良いのですが、はかまの上下がわからなくなるといけませんので、水を含ませたキッチンペーパーなどに包んでおくのも良いでしょう。もちろん上下がきちんとわかる状態にしておきます。

・次に花と葉の高さを好みのバランスで組み直します。元々の姿は葉よりも花の方が高いのですが、葉の方を高くしたい時にこの葉組みがものを言います。

花茎を中心に、内側の葉から順に左右から挟むように組みます。根元をしっかりと持って先端を斜めに切り、取っておいたはかまの上の方から挿し戻します。はかまが破れてしまわないように慎重に回し入れましょう。

・花と葉がしっかりとはかまに収まり形が整ったら、もう一度根元を水切りして完成です。

 

また、水仙の葉は指の腹で挟んで優しくしごいてやると(指アイロン!)カールします。挟む力加減やしごく回数などは実際に試して、その感覚を身につけて頂きたいと思います。

 

Sosyu:水仙