昨日のお稽古はS.I.さんです。
脇枝のたっぷりついたアカシアがきましたので、四方正面の盛花に挑戦して頂きました。
この花型にはフラワーアレンジメントに共通する要素が含まれているように感じます。
「フラワーアレンジメントは足し算、いけばなは引き算」という表現を聞くことがありますが、この応用花型については引き算だけではなく、足し算も必要になってくるからです。
360度どの角度からも美しく見えるようしなくてはいけませんから、いつも以上に剣山が隠れるよう工夫がいる訳です。とは言え、漫然と数を増やして隙間を埋めるのでは窮屈になり、頂けません。一枝をいかに効果的に挿すかがポイントです。(言うは易し・・・ですが、これがなかなか難しい、苦笑)
また、色の配分にも気を配りましょう。どこから見てもさまになっていて、尚かつアングルによって表情の変化を楽しめるところがいけばなならではのアシンメトリーの強みです!
また、この平真型というのはテーブル花としても楽しめるかたちです。その場合は花を挟んで向かい側に着席する方との会話の妨げにならないよう花の高さを加減したり、香りの強い花は控えるなどの心配りをお忘れなく。