花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

先週のお稽古: 16、18 Mar 2023

先週のお稽古は黄色い花が続き、気分も運気も上向いた気がします。

 

まずはT教室、Tさんの作品をご紹介します。

線の集合で面を表現するというテーマに挑戦していただきました。オクラレルカで左右に2枚の面を展開。広がりを感じさせる大らかな面が表現できましたね。なんだか親子鳥の睦まじい様子にも見えて、微笑ましく思えます。

Tさん:オクラレルカ、フリージア、マーガレット

同じくT教室のSさんは個性的な花器を選ばれました。写真は作品右側からの一枚ですが、こうして見ると作品の奥行きがよく分かります(残念ながら正面の写真では立体感が全く感じられないので、あえてこちらを選びました)。後ろに張り出した一本のフリージアと、手前にマッスのように茂らせたマーガレットとが互いに引き合い、緊張感があります。

Sさん:フリージア、マーガレット

 

続いては自宅教室、S.I.さんの投入です。

弧を描くように反り返った姫水木のカーブを利用し、垂真型に挑戦していただきました。クリーム色の小花と、アヒルの口ばしのようなチューリップがチャーミングですね。

主枝の二本はとても上手に入りましたが、作品の肉付けとなる従枝のチューリップ(特に葉!)が少し難しかったでしょうか、苦笑。最後までよく頑張りました。

S.I.さん:姫水木、チューリップ

 

今回使用した黄色の花はフリージア、姫水木、チューリップです。一口に"黄色"と言っても彩度・明度などが少しずつ異なりますし、花のつき方や大きさもまちまちです。植物の個性を理解し、その魅力を引き出すには色合いに加えて、その質感や形にも目を向けることが大切です。