草月のカリキュラムの中に「私の花」という課題があります。花を見つめ、自分を見つめて己のいけばなを探究するというテーマですが、なかなか哲学的で奥深い課題です。
稽古場で仲間から「Sosyuさんらしい(作品)!」と言われることがしばしばありますが、その「らしさ」というのは自分では特に意識していないもので、果たしてどんなところが「らしい」のかは意外と当人には見当がつかなかったりします。ですから、ひねくれて「らしい」とは「マンネリ」の言い換えなのでは?とドキッとする部分もあります。
自分の作品を客観的に評価するというのはとても難しい作業ですね。
変化を恐れず常に新しいものを追い求める草月にあっては「らしさ」と「マンネリ」の線引きは究極の難題です。「私の花」の追求は一生涯のテーマと言えますね。