花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

いも団子

道産子のおやつ、いも団子をご存知でしょうか?

最近はお土産品として空港などでも販売されているようですが、個人的にはお金を出してこれを買うというのは感覚的にどうもしっくり来ません。

営業妨害をするつもりは毛頭なく、実際にとても美味しいおやつですから、多くの方にご紹介したいと思っています。

ただ、江戸っ子にとってのもんじゃ焼きがそうであるように、道産子に言わせればいも団子も元々は実に素朴で質素な食べ物であり、名物料理などと大袈裟に言われると少々違和感があるということです。

 

このお団子はジャガイモやカボチャで作ります。

ジャガイモの場合は古くなって芽が出てしまい、そのままでは調理できないような時に「うん、いも団子でも作ろうか」と頭に浮かぶ料理です。

また、カボチの場合も水っぽくてただ煮物にしたのでは美味しくない時に「団子にするしかないね・・・」となる訳です。

もちろん、立派な材料で作ればより美味しいお団子になるのかもしれませんが、私のイメージではお袋の知恵から生まれたリーズナブルなおやつこそがいも団子なのです。

 

作り方は簡単です。

・まず材料のジャガイモ(もしくはカボチャ)の皮を剥き、塩茹でにします。

・茹で上がったら水けを切り、熱いうちに潰します。

・そこに耳たぶ程度の硬さを目安に片栗粉(でんぷん)を加えて、ひとまとめにします。片栗粉が多ければモチモチとした団子になりますし、少なめならば柔らかい仕上がりになります。ただしカボチャの場合は元々のでんぷん量が少ないので、多めに入れた方が良いでしょう。

・直径5センチ程度の棒状に形を整えてから、厚さ1センチ程度の輪切りにします。

 

ここまでが生のいも団子の作り方です。棒状の生地の状態でラップに包み、冷凍保存も可能ですよ。

 

さて肝心の食べ方ですが、このお団子を多めの油で両面こんがり焼いて、熱いうちに砂糖醤油タレにくぐらせ、みたらし風にして食べるも良し、すいとんのように煮立ったおすましの中に入れて煮込んで食べるも良しです。お鍋の締めにも美味しいですよ。

 

 

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