花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

昨日のお稽古:24 Dec 2023

Merry Christmas!!

 

イブの昨日、S.I.さんがお稽古にいらっしゃいました。花材はクリスマスを意識したグリーン(ユーカリ)・赤(ガーベラ)・白(霞草)の取り合わせということで、今回は「場面を想定して」をテーマにお稽古して頂きました。

 

S.I.さん:ユーカリ、ガーベラ、霞草

今回の花材のように、無造作に一まとめにしただけでもなんとなく格好のついてしまうような組み合わせの場合、オリジナリティーのある作品に仕上げることは意外に難しかったりします。では、ありきたりの"花束風"から魅力的な"いけばな"に進化させるにはどうすれば良いのでしょうか?

手っ取り早い方法は、1.シンメトリーを避け、アシンメトリーに構成すること、2.疎密をつけること、3.空間(間合い)を大事にすること、でしょう。

S.I.さんの手直し前の作品はバランス良く、文句なく綺麗な作品でした。が、いけばなとしては少々綺麗に整い過ぎていて、"あそび"の要素がもう一つ欲しいな・・・という印象でした。

そこで、作品の中で最も気に入っている売りポイントを引き立てるよう、あえて調和を崩してみました。左に伸びるガーベラの表情がとても素敵でしたので、その部分がより映えるように背後のユーカリを剪定。次にインパクトのある赤の配置を工夫しました(3点に分散していたものを、1輪と2輪の2点に変更)。

 

いかがですか?こんな素敵な花のある空間ならば、クリスマス気分もますます盛り上がる!というものです。

 

sosyu.hatenablog.com

 

 

次回は今年のお稽古納めで、正月花のお稽古です。乞うご期待!