花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

先週のお稽古:15 Oct 2023

10月はイベントが盛りだくさんです!

改めてご案内したいと思いますが、現在、国営昭和記念公園(立川)にて「よみがえる樹々のいのち展」が開催中で、今年もグループ SOU SOU "着陸!惑星S" に参加しています。

また、10月25日から始まる「草月いけばな展」にも前期出品の予定です。

東京西支部による野外展が開催されます | いけばな草月流

第104回草月いけばな展が開催されます | いけばな草月流

という訳で、今の私の頭の中と家の中はカオス状態なのですが、お稽古にいらしたS.I.さんのおかげで、束の間ではありますが正常運転にスイッチすることができました、苦笑。

 

さて、今回は直線を作品構成のテーマにいけて頂きました。

サンゴミズキを高さに変化をつけて並び立て、直線を表現しましたね。この場合、枝と枝の間隔(前後左右)についても緊張感が失われないよう神経を使わなくてはいけません。シンプルな構成であるほど、気を配るポイントは増えることになります。スッキリとまとまったのではないでしょうか。また、線の要素に乏しいリンドウと孔雀草は"色"として扱い、一つにまとめたところも上手いですね。

S.I.さん:サンゴミズキ、リンドウ、孔雀草、ススキ

植物を厳密に観察すると直線の要素はほんの僅かで、多くは曲線からなっています。花や葉はもちろん、一見真っ直ぐに見える茎、枝であっても歪みがあって定規のような直線とは違いますし、そもそもその断面は円ですしね。

そんな素材から直線(真っ直ぐ!)を感じさせる部分を見つけ出してフォーカスし、仕上がった作品から勢いや潔さ、清潔感といった直線の持つ魅力がしっかりと伝わるように構成します。

 

少しは自由花に慣れましたでしょうか? これからも頑張って下さい。