昨日のHさんのお稽古は、テキストを少し進めて株分けの花型をいけて頂きました。花材は姫南天とデンファレです。3本のデンファレとは思えないほど、上手にさばいて綺麗に咲かせていますね。
株分けの構成は水盤の上に日本庭園を見るようです。株と株の間に広がる水の間合いがなんとも日本人の情緒に響くように思うのですが、いかがでしょう?
さて、南天と言えば赤い実を思い浮かべる方も多いでしょう。「難を転ずる」で縁起物でもありますし、お正月などおめでたい席にはよく合う枝ものです。余談ですが、お赤飯にも南天の葉を添えたりしますね。これは単に縁起を担ぐだけでなく、葉に食べ物の腐敗を防ぐ効能があるからだそうです。また実は咳止めの漢方薬になるなど、昔から人々の暮らしに根付いていた訳ですね。
乾燥すると葉や実が落ちやすくなりますから、霧吹きなどを上手く使って長く楽んで下さい。