花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

今週のお稽古:20、23 Feb 2023

2月も下旬となり、雛祭りの支度が目につくようになってきました。ということで、今週のお稽古は桃と菜の花です。

 

まずはT.Y.さんの投入から。

しばらくお稽古から離れていらしたので、基本に立ち返ってポイントの復習です。

思いのほか桃の枝が硬く、十文字留めの細工に少々手こずられましたね、苦笑。一つ一つ手順を確認しながら、徐々にコツを思い出して頂ければと思います。節句の花に相応しい、凛とした品の良い作品に仕上がりました。

T.Y.さん:桃、菜の花

 

そしてS.I.さんは株分けの盛花です。

菜の花の葉を上手く使いましたね。株と株の間合い、水の見せ方も良いと思います。菜の花がまだ蕾で少し寂しいところを、桃をあしらい補っている点も素晴らしい!素敵な作品になりました。

S.I.さん:桃、菜の花

 


桃の枝ぶりは良く言えば真っ直ぐのびた素直な線、悪く言えばニュアンスに乏しい単調な線です。どの枝を活かし、どの枝を落とすか・・・、その辺の見立てが少し難しいかも知れません。また、菜の花は茎が太いものが多く、挿し口が窮屈になって狙ったところに花が入れられない・・・ということもままあります。

時に扱い難いかも知れませんが、ピンクの桃に萌黄色の葉と黄色の花の菜の花は相性抜群です。上巳の節句という祝いの席に華やぎを添えてくれることでしょう。