自宅教室、S.I.さんとT.Y.さんがいらっしゃいました。
今回のお二人のテーマは「同じ形を繰り返す」です。葉ものや矯めのきく枝ものなどを使って、折ったり、切ったり、丸めたりして素材の形を変化させ、その動作(出来上がった形)を繰り返すことで造形的な作品を目指します。
必要に応じて虫ピンやホチキス、ワイヤーなどを使うのも良いでしょう。ただし、それらが目だたない工夫を忘れずに!
"同じ形”と言っても、クローンのような均一の形ばかりでは作品が単調になりますから(特に数をたくさん用意できない時には)、大きさや形にバリエーションを持たせてリズム感を出しましょう。
ではまずはS.I.さんの作品から。
こちらはハランとブラックリーフに簾状の切り込みを入れて丸めたものをモコモコと重ねて構成しています。円の大きさや、向き、リボンの幅の太い細いなどが複雑に組み合わさって、立体的な作品に仕上がりました。色の配置も良いですね。
続いてT.Y.さんの作品ですが、こちらはトクサを折って三角形を繰り返した構成です。色々な大きさ、形の三角を、向きにも変化をつけて重ねていますから、あらゆる角度からの視線に耐え得る仕上がりです。ヘリコニアのツンツンと尖った形も三角に連動していて良いですね。一見シンプルにも見えますが、良く考えられた作品だと思います。