花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

昨日のお稽古:26 Aug 2021

残暑の厳しい毎日ですが8月も残すところ僅かとなりました。秋の足音も微かに聞こえてくる今日この頃、皆さま、お変わりなくお過ごしですか?

さて、実に久しぶりの更新です。ブログも"夏休み"を頂いた・・・ということでご容赦願えればと思います(完全に後付け、苦笑)。

 

では早速 Tさん、Sさんのお稽古作品をご紹介しましょう。

今回のメイン花材は晒し柳巻きつるです。そしてこれに組み合わせるのはヘリコニアとハラン。お二人とも柳のユニークなうずまき模様を上手く活かしていらっしゃいます。

ちなみに先端のうずは釘で留まっているのですが、これを外して思い思いの螺旋に変形させて使うこともできます。細工をする際は、適度に湿り気を与えると扱いやすくなりますよ。

 

Tさんは左右に大きく展開させて、のびのびとおいけになりました。中央のアーモンド型の造形がチャームポイントですね。背景が白壁でわかりにくいのがもったいない!

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Tさん:晒し柳巻きつる、ヘリコニア、ハラン

 

Sさんはうずまき模様をリズミカルに配して、軽やかに仕上げています。また、ヘリコニアのオレンジと補色のトルコブルーの花器の組み合わせが、晒し柳の白を一層引き立てています。

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Sさん:晒し柳巻きつる、ヘリコニア、ハラン

 

晒し素材とは薬品を用いて植物を漂白加工したものを言います。

もっともポピュラーなのは晒しミツマタですが、雲竜柳、カラタチなどの枝ものの他、キウイのつる、箒草、山シダ、霞草なども良く使われます。

晒し素材は象牙のような上品な白色がなんとも言えず魅力的です。また水を必要としないので大胆な作品構成が可能になり、草月では好んで用いられます。レリーフ作品などにも重宝しますよ。