先月は私事で少し忙しくしていたため、お稽古をお休みにさせて頂きました。(ブログの更新もできませんでした・・・泣)
という訳で、久しぶりのお稽古です。
自宅教室、S.I.さんの投入です。真と副が左右に大きく展開する応用花型で、実にダイナミックですね。広い空間に飾ったならさぞかし映えることでしょう。
今回は今更ではありますが十文字留めの効果について今一度復習をして頂きました。
というのが、S.I.さんに限らず生徒さんのおいけになる様子を見ていると、せっかく仕込んだ十文字の"こみ"を使わずにいけていらっしゃるケースがままあるのです、苦笑。
初めにきちんとご説明をしたつもりでいましたが、上手く伝わっていなかったようで、指導する者として反省しているところです・・・。
まず、枝の線が花器の中心から立ち上がるイメージをしっかりと頭の中に描いて頂きたいと思います。つまり口元の引き締まった作品に仕上げることこそが十文字留め"こみ"の最大の役割と言えます。緊張感のある水際の様子が美しいとする美意識は、いける手法は違えど、池坊をはじめとする他流にも共通するものでしょう。
これからも投入のポイントと魅力をわかりやすくお伝えできるよう精進します!