花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

先週のお稽古:30 Oct、1 Nov 2024

 

先週はT教室、自宅教室と2回のお稽古がありました。

 

まずはT教室のTさんとYさんの作品をご紹介します。

Tさんは2つの花器を使った作品です。同色で形の異なる花器を組み合わせた構成で、青い三角と四角の花器から飛び出したサンゴミズキの赤い曲線がアヒルの顔のようにも見えて、とても面白いですね。ピンクのトルコキキョウも可愛らしく入りました。個人的にとても好きな作品です。

Tさん:サンゴミズキ、トルコキキョウ

 

Yさんには基本傾真型に挑戦して頂きました。

傾真型では剣山が奥に置かれるため、立真型に比べて剣山を隠すのに苦労するのですが、ルスカスを上手く使っています。挿した位置と角度が的確なので、最小限の数でしっかりと隠れました。これが簡単なようで、なかなか皆さんお出来にならないのですが、Yさんはバッチリですね。スッキリとした美しい作品に仕上がりました。

Yさん:サンゴミズキ、トルコキキョウ、ルスカス

 

最後は自宅教室のSさんです。

行李柳とタニワタリで渦を描いたような力強い作品です。柳の繊細な曲線と、タニワタリの幅のある湾曲した面とが重なり合って、奥行きのある複雑な円が出来上がりました。制作の途中で百合の蕾が折れてしまうアクシデントがあり、やり難かったと思います。”たられば”を言っても始まりませんが、こうして写真で見ると黄色があと2つ、3つあれば、より作品に厚みが出たかもしれませんね。今回は限られた花材の中でよく頑張りました。

Sさん:行李柳、タニワタリ、百合