花をいけてみたら変わること

「華道」とかしこまらずに、ただ花をいける楽しさを皆さんと共有できれば嬉しいです

秋松講座・研究科 最終講義:13 Jul

草月会本部特別技術講師の秋松伸一先生が、3月末に急逝されました。
ほんの数週間前の講座ではいつもと変わらず笑顔でご指導下さっていただけに、突然の訃報にただただ呆然、言葉がありませんでした・・・。

もっともっと、色々なお話を伺いたかったですし、先生の技術を盗みたかった! 

また一人、偉大な師を失い寂しい気持ちでいっぱいです。(天国の草月会館はさぞ活気に溢れていることでしょう。)
先生には「よみがえる樹々のいのち」展(昭和記念公園・東京西支部)でも毎年お世話になりました。今年で26回目となるこの野外展ですが、秋松先生の存在無くしてはなし得なかったということは周知の事実です。
先生の檄の飛ばない今回は心細く、不安が過りますが、これまでの教えを私たちの"手"が覚えていると信じて、先生に恥じぬ作品を立派に仕上げたいと思っています。

と、話が野外展にズレてしまいましたね・・・、第5期秋松講座に戻りましょう。

 

今回のテーマは「木材でレリーフ」です。

杉岡宏美先生が代講を務めて下さり、出席者一同による黙祷の後に授業となりました。

30x50センチのベニヤ板、7x7x25センチの角材、直径6センチ、11センチの円柱木材と厚さ0.2ミリの真鍮板でレリーフを制作します。

基礎科でも真鍮を木材に取り付ける作業は経験しましたが、今回はさらに着色を施すという一手間が加わりグレードアップです! 真鍮にアクリル絵具を塗り、乾ききる前にウエスで拭うことでなんとも言えぬニュアンスが表現できます。

作業時間はおよそ5時間ほどでしたが、取り敢えずそれらしい風には仕上がりました。

秋松先生のお手本を参考に、「それじゃあダメだよ」「うん、いいんじゃない?」という先生の声を心で聞きながら、手を動かしました。

 

 

秋松先生、いかがでしょう?

これまでの掛け替えのないご指導に今一度、心より感謝を申し上げます。

どうぞあちらで蒼風先生、霞先生、宏先生、諸先生方とともに名作品を思う存分手がけて下さい。

本当に有難うございました、合掌。